記事公開日 2022/10/17
記事公開日 2022/10/17
老人ホームは何歳から入れるのか、入るべきなのか分からないという方に向けて、入居のタイミングについて解説します。
どのような施設を検討すべきかもご紹介するので、老人ホームをこれから探す方、探し始めた方はぜひご覧ください。
老人ホームに入居するためには、年齢に関する入居条件に該当している必要があります。施設の種類にもよりますが、60~65歳以上を入居条件とする施設が多いでしょう。
特別養護老人ホーム(特養)や介護老人保健施設(老健)などの介護保険施設、グループホームであれば65歳以上と設定されています。
有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)などの民間が運営する施設は、入居できる年齢が異なることもあります。入居を検討する前に確認が必要でしょう。
ただし、がんや関節リウマチなどの特定疾病に該当し要介護認定されている方であれば、40歳から入居可能な施設もあります。
老人ホームへ入居する方の年齢は80代がもっとも多い傾向です。しかし、老人ホームへ入居すべきタイミングは一概に決まっておらず、希望する生活スタイルやご家族の状況などによって人それぞれ異なります。
自立状態であっても、独身の方や配偶者の在宅介護が難しい場合には、早めの入居を希望する人もいるようです。
老人ホームによっては、同居する夫婦の片方が要介護に認定されていれば、自立状態でも入居できます。
現状や将来に不安を覚えたとき、元気なうちに行動を起こしたいと考えたときが、老人ホームへの入居を検討するタイミングとして最適といえるでしょう。
老人ホームは入りたいと思ったタイミングですぐに入居できるとは限りません。申し込みから入居まで、一般的に1~2カ月かかるといわれています。
申し込みの前段階の、情報収集や見学、検討にかける時間を含めると、少なくとも3カ月程度は見ておくべきでしょう。
特に特養や老健などの公的施設は、費用が抑えられることから人気があります。入居待ちが発生する前提で探しましょう。
施設を検討する際の注意点としては、入居後に要介護度が上がったり認知症を発症したりすると、退居しなければならない施設もあります。
現在だけでなく将来の健康状態も考えつつ、早いうちから施設探しを始めておくと安心です。
自立状態にある方が入居できる老人ホームは民間経営となります。それぞれ入居の条件や特徴が異なるため、各施設の詳細を確認して選ぶことが大切です。
介護付き、住宅型、健康型の3形態のうち、健康型有料老人ホームは介護を必要としない自立した方が入居できる施設です。
また、住宅型、介護付き有料老人ホームでは自立状態の方の入居を受け付けている施設もあります。
有料老人ホームは民営運営のため、施設によって大きく特色が異なります。なかには図書館や温泉などの娯楽施設が充実しているところもあるので、気になる方は探してみるとよいでしょう。
主に自立から要介護度が低い方を入居の対象にした高齢者向けの住宅で、比較的自由な生活を楽しめます。建物はバリアフリー構造となっており、安全さと快適さを両立した住宅といえるでしょう。
すべてのサ高住で安否確認と生活相談サービスを提供しています。
高齢者が暮らしやすいようにバリアフリー設計になっているほか、フロントサービスなどが付いたシニア向けのマンションです。レストランやジム、シアタールームなどの共有設備が充実した物件もあります。
老人ホームではないため介護サービスの提供はありません。購入したマンションの一室は資産として子どもや孫に残すことができます。
要介護の認定を受けた人が入居できる施設を紹介します。要介護に認定されていると、特養や老健といった介護保険施設への入居も検討できます。
原則要介護3以上かつ65歳以上の高齢者が入居対象です。介護スタッフが常駐しており、24時間体勢で介護サービスを受けられるという特徴があります。
介護保険が適用されるため比較的安価な費用で利用できますが、その分人気も高く入居までに時間がかかるケースが多いでしょう。
老健は特養と同じ公的施設ですが、入居条件は要介護1~5、65歳以上となります。排泄や入浴の介助をはじめとする介護サービスを受けられる点では特養と似ていますが、老健の主な役割は在宅生活に復帰するためのリハビリテーションです。
退院後などに在宅復帰を目指す目的があるため、入居できる期間は原則3カ月です。そういった老健の役割から、施設で長期的に暮らしたい方には向いていません。
介護付き、住宅型、健康型のうち、要介護者が入居できるのは住宅型または介護付き有料老人ホームとなります。
介護付き有料老人ホームでは、食事、清掃、洗濯といった生活支援サービスに加え、排泄や入浴などの介護サービス、機能訓練を受けることができます。
一方の住宅型有料老人ホームは生活支援サービスを受けられるものの、介護サービスを受ける場合は外部の事業所と契約する必要があるので注意しましょう。
主に要介護度が低い方を対象にした高齢者向けの住宅です。
介護サービスの提供はないため、必要があれば住宅型有料老人ホームと同じように外部の事業所と契約します。
ただし特定施設入居者生活介護の指定を受けたサ高住であれば、24時間の介護サービスがあるので要介護度の高い方でも安心して入居できるでしょう。
認知症の診断を受けた要支援2以上、65歳以上の高齢者が共同生活を送る施設です。入居には該当施設と同一地域の住民票を持っている必要もあります。
グループホームには認知症の進行を防ぐ目的があり、5~9人程度を1ユニットとした家庭的な雰囲気が特徴です。
入浴や排せつ介助といった介護サービスやレクリエーションなどのサービス提供もあります。
老人ホームにはおおむね60~65歳ごろから入居できます。しかし意識すべきは何歳から入居できるかではなく、どんな暮らしを送っていきたいかです。
老人ホームは施設種類が多く、施設ごとに特徴も異なります。失敗しないためには早めに老人ホームへの理解を深めておくことも必要でしょう。
健康なうちからシミュレーションをし、早めに施設を探し始めることをおすすめします。
オアシス介護では、全国各地の介護施設を多数掲載しています。老人ホームも立地や入居費用、こだわりの条件などで絞り込みながら検索できるので、ぜひお気軽にご利用ください。