記事公開日 2023/06/19
記事公開日 2023/06/19
老人ホームでは年間を通してさまざまなイベントが実施され、季節の移り変わりを感じられます。具体的にはどういったイベントが開催されるのか気になるところです。
この記事では多くの老人ホームで提供している、日々の生活を豊かにするイベントを紹介します。
老人ホームではイベントを開催することが多いですが、その理由には下記が挙げられます。
ここでは、老人ホームのイベントが持つ役割とメリットを紹介します。
毎日が単調な生活になりがちな老人ホームでは、季節の行事やイベントが変化を与えてくれます。
なかでも体が不自由で外出が難しい入居者にとって、イベントはとても重要。なぜなら季節のイベントによって時の流れや四季の移り変わりを感じられるからです。
イベントでは普段の生活と異なる体験が可能です。
いつもと違う刺激があることで生活にハリが出るだけでなく、楽しみが生まれて気持ちも充実し、心身の状態によい影響を与えます。
自宅で頻繁にイベントを開催するのは難しいものですが、老人ホームでは毎月の企画はもちろん、自宅ではなかなか実施できないイベントも開催されます。
「来月はどんなイベントかな」「ぜったいに参加したい」など、イベントが生きがいになる方もいるでしょう。
ほかの入居者や職員と関わる機会が増えることも、イベントのメリットです。
普段はあまり話さない入居者や職員とのコミュニケーションが促進されると、その後の日常で気軽に話せる相手が増えます。
また、老人ホームによっては地域の住民や学生、幼稚園児などと関われるイベントもあるため、刺激をもらえるでしょう。
このように、イベントでは他者とのつながりを意識できます。もし自分もかけがえのない存在であると認識できれば、ご本人の幸福にもつながるでしょう。
イベントとレクリエーションはどちらも老人ホームで行われますが、開催されるタイミングや目的が異なります。
イベントはクリスマスやお正月など、主に季節に合わせて実施される特別な行事です。そのため、イベントがあると季節の移り変わりが意識でき、また多くの人と交流の機会をもてます。
一方、レクリエーションは日常的に行われる活動で、体を動かす風船バレーや頭を動かすクイズ、指先を使う塗り絵など、テーマはさまざまです。
気分転換やストレス解消、ADL(日常生活動作)向上などを目的に、1日のスケジュールに組み込まれて行われます。
開催されるタイミングや目的は異なりますが、どちらも老人ホームで欠かせない活動です。
年間スケジュールとしてよく組み込まれるイベントは下記の通りです。
イベントの内容は施設ごとに異なりますが、ここでは老人ホームの年間イベントのなかでも主なものを紹介していきます。
新しい年を迎える1月は、さまざまな行事が目白押しです。お正月遊びが企画される施設も多く、福笑いやすごろく、かるたなどを職員もまじえて楽しみます。
なかには入居者・職員の全員で初詣に出かける施設もあり、ご自身やご家族の健康を祈りながら、一年の始まりを感じられるでしょう。
食事にもお正月を感じさせるメニューが登場し、松の内が明ける頃には七草粥が出てくることも。新年にはじめて抹茶を点てる「初釜」を楽しむ会が催される施設もあります。
季節の行事では、その季節を強く感じさせる料理やデザートが提供されることが多いものです。
2月の代表的な行事といえば、節分でしょうか。職員が鬼に扮して豆まきを行います。
バレンタインデーのイベントを行う施設もあり、職員から入居者にお菓子をプレゼントしたり、入居者同士で交換したりと、交流を楽しめます。
入居者と職員でチョコケーキやチョコバナナなどのお菓子を作る施設もあります。
そのほかには鍋物をみんなで食べる食事イベントが開催されるなど、寒い時期ならではの楽しさを味わえるでしょう。
桃の節句を迎える3月は、まだ寒さは残るものの、陽射しも強くなり春を実感できる時期です。
ひな人形を飾る老人ホームも多く、施設全体の雰囲気も明るくなります。
本物のひな人形を飾る施設もありますが、なかには入居者がオリジナルのひな人形を作る施設も。愛着がわくのはもちろん、手先の運動にもつながります。
また、ホワイトデーのイベントを開催する施設もあります。一般的には男性から女性へバレンタインのお返しをするイベントですが、老人ホームでは全員でお菓子を作ったり職員から入居者にプレゼントを贈ったりします。
4月はお花見のシーズンです。
桜の花を見るイベントは多くの施設で行われますが、その他にも藤の花など、春から秋にかけて花を見に行くイベントが盛りだくさんとなります。
お花見では、公園まで出かけて桜を見ながらお弁当を食べたり、春の爽やかな空気や自然を楽しめます。
お花見だけの特別なお弁当が提供される施設もあり、思い出作りにもなるでしょう。
5月は陽気もよくなり、お弁当を持ってピクニックに出かけるのも楽しい季節です。
端午の節句にちなんで、お風呂を菖蒲湯にすることもあります。
また、多くの施設では母の日イベントを開催します。職員から入居者の女性一人ひとりに手紙やプレゼントを渡すなど、嬉しい気持ちになるイベントです。
過ごしやすい気温のこの時期に運動会を開催する施設もあります。玉入れやスプーンリレー、お手玉積みなど、誰でも参加しやすい競技が行われるため安心です。
チーム対抗の競技では入居者同士の交流も楽しめるでしょう。
6月には父の日のイベントがあります。親族を招待して一緒に過ごしたり、職員が思いの詰まった手紙を渡したり。
食事では父の日の特別メニューを提供する施設もあります。
6月は雨の日が多く外出をするのが少し難しいため、地域の人たちや近隣にある幼稚園・保育園との交流会が企画されることもあります。
子どもたちと一緒に手遊びをしたり折り紙をしたり、新鮮な気持ちになれるイベントです。
7月の初旬には七夕のイベントを行う施設が多いでしょう。短冊に願いごとを書いて飾りつけをします。
梅雨が明けてからの盛夏には、夏祭りも開催。夏祭りでは施設内にかき氷やヨーヨー釣りなどの屋台がでて、本格的な祭り気分を味わえます。
自宅ではなかなかできないスイカ割りを実施する施設もあり、老人ホームならではのイベントを楽しめるでしょう。
老人ホームによっては、夏祭りが地域の人たちとの交流会を兼ねていることもあり、多くの人でにぎわいます。
旧盆の期間にはお盆ならではのイベントが行われます。花火大会の鑑賞、納涼祭など、イベントが盛りだくさんです。
なかには敷地内で打ち上げ花火や手持ち花火をする施設もあるため、花火大会の会場が遠い施設でも夏のワクワクした気持ちを楽しめます。
納涼祭では夕方の涼しくなる時間帯にみんなで盆踊り。夏の終わりを感じられます。
なお、夏祭りと納涼祭をひとまとめにして開催する施設もあるようです。
秋を迎えると、ブドウ狩りや梨狩りなど季節の農産物を収穫するイベントが行われます。土いじりや植物との触れ合いは楽しいものです。
実際に農園に行き果物狩りをする施設もありますが、施設の天井にブドウをぶら下げてブドウ狩りを楽しむ施設もあるようです。
敬老の日にあわせた長寿を祝うイベントも開かれます。節目の年齢になる方や特に高齢の方を表彰してお祝いすることで、他の方の生きる希望にもつながります。
秋も深まる10月には紅葉狩りやきのこ狩りのイベントが開かれます。日は短くなってもまだ暖かいこの季節は、アウトドアでの活動に好適です。
近年では、ハロウィンイベントを開く施設も増えています。
施設をハロウィン風の装飾で飾りつけしたりミニゲームや仮装を楽しんだり、老人ホームによって開催内容はさまざまです。
季節が晩秋から初冬に移る11月には、文化祭を行う施設が増えます。
入居者の手による作品が数多く並んだり、ボランティアが手品などの出し物を披露したり、見学者も訪れる大きなイベントのひとつです。
外部からお茶の講師を招いてお茶会をするなど、本格的な文化祭を楽しめる施設もあります。
12月といえばクリスマス、そして年末です。
クリスマスには入居者や職員が一緒に飾り付けをして、ケーキを食べたり演奏会をしたり、家族が一緒に楽しめる施設もあります。
また、一年の締めくくりとして忘年会を開催し、職員による余興を楽しんだりスライドショーで1年を振り返るなどします。
新しい年がすぐそこになるこの時期には、多くの施設で餅つき大会も実施。大きな臼と杵で職員が餅をつくほか、入居者も職員のサポートを受けながら餅をつきます。
タイミングに合わせて太鼓を叩いたり「よいしょ!」と掛け声をしたり、にぎやかに盛り上がるイベントです。
餅つきの後はつきたてのお餅を形成して鏡餅作りをします。年明けのお正月が楽しみになるといった生きがいも生まれるでしょう。
老人ホームのイベントは、季節ごとのものばかりではありません。定期的に行われるイベントもいくつかあります。
ここでは、季節を問わず開催されるイベントを紹介します。
誰もが1年に1回迎える誕生日(月)には、誕生日会を実施します。月ごとに開催されることが多く、一度に複数の入居者を祝います。入居者や職員たちから祝福を受ける、嬉しい時間です。
施設によっては誕生日を迎える入居者のご家族を招いて開催されることもあり、家族との貴重な時間を楽しめます。
誕生日会では主役をお祝いするためにバースデーソングを歌ったり、ケーキを食べたり。思い出が詰まったフォトブックをプレゼントする老人ホームもあり、素敵な時を過ごせます。
職員による演芸会が定期的に開催される施設もあります。演芸会では、職員がこの日のために練習を重ねた劇や手品などを披露します。
職員がチーム対抗で芸を披露し、入居者がどの芸がよかったかを投票をする施設もあり、老人ホーム全体で大盛り上がりです。入居者も一緒に参加できる合唱やクイズもあるため、退屈しません。
職員たちの意外な姿を知れて、楽しい時間を過ごせます。
バザーにより地域の人や近隣の子どもたちとの交流を行う施設も増えています。絵や編み物など、入居者の特技を活かした作品をバザーで販売しながら交流を深めます。
老人ホームのなかには近隣住民から不要品の提供を呼びかけて品物を集め、ボランティアとともに販売する施設も。多くの模擬店が出店するバザーは地域の一大イベントにもなりうる盛り上がりをみせそうです。
普段コミュニケーションをとらない人たちとの交流は、高齢者の楽しみになるでしょう。
単調な生活になりがちな老人ホームでは、イベントの実施に大きなメリットがあります。
季節の移り変わりを感じられたり、職員や他の入居者とコミュニケーションをとれたりなどの楽しみはもちろん、普段と違う刺激があることで生活にハリもでてくるでしょう。
老人ホームでは、年間を通じてさまざまなイベントが開催されます。
春にはお花見、夏には夏祭り、秋にはブドウ狩りなど、普段はできない行事を体験でき、「来月はなにかな?」と楽しみに思うことで生きがいにもつながるのです。
開催されるイベントは老人ホームによって異なります。
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